心の中

私の妊娠経験を書いてます。「初めに」をご一読下さい。

電話(千春⑬)

お風呂上り、父さんからLINEが来た。
「胎児ドック、どうなったの!?」
つらい話だよ、LINEは残るからつらいと思うと返信すると電話がかかってきました。


でも心は今でもおかしいのです。
空虚な、穴が開いたような感じが翌朝も続きました。
でも、父がかけてくれた言葉の中で一番胸に響いたのが
「まだお前は、その赤ちゃんの母親なんだから」
この言葉のお陰で、お腹空いても食べたくない、全然食べれないご飯をきちんと、ちゃんと食べようと思いました。
痛いね、ごめんね、つらいね
そんな言葉しかかけられなくて、お腹さすって、少しでも子宮が圧迫するような体勢をとらない。
それ以外にも、臍の緒は繋がっているのだから、この子の最後の時までちゃんと栄養のあるものを届けてあげられるかな、と。

翌日の義母との話の中(記事:少しだけ)でも、気持ちに変化が起こりました。
それまでの数日間、たぶん赤ちゃんは私の情緒をホルモンとして受け取って、きっと体がつらいのに更に嫌な思いもさせていたと思います。
だから胎児ドックの日に気持ちを切り替えようと早まりすぎたところもあったけど、今は切り替えというか、安定したというか、諦めがついたとは違うんですが。

早くこの子のパンパンになったお腹を、体の痛さつらさから解放して、元のいたところに還ってほしい。
そしてまた私のところに来てくれたっていいし、他の素敵なお母さんのところに行ってくれても全然いい。
ただ、今よりもっと幸せになってくれることを祈っています。それだけです。